マンジメント手法はいくつも必要

マネジメントは、ひとつじゃ足りない。

組織があるかぎり、そこには“人”がいて、“関係”があり、“成果”を生み出す使命があります。

そして、そのつながりを絶やさず、前へと導いていく存在がマネジメントです。

でも、ふと思うんです。

マネジメントとは、一体どんな役割を担うべきなのでしょうか。

リーダーシップ論の第一人者であるジョン・P・コッターは、

「マネジメントは、計画や予算を立て、それを達成するための組織体制を整え、適切な人を配置すること」だと語ります。

一方で「リーダーシップ」は、

未来のビジョンを描き、その実現に向けて戦略を練り、

人々の心をひとつにして、変革の壁を乗り越えていく力だと言います。

私は思うのです。

マネジメントとリーダーシップは、車の両輪のようなもの。

どちらが欠けても、組織はうまく前に進めない。

特に営業組織の現場では、ひとり一人の経験や個性がにじむもの。

ベテラン営業には、ある程度の裁量を渡し、自らの責任で動いてもらうほうが力を発揮する。

一方、新人には、日常の小さな行動から丁寧に伴走し、段階的に「自分の考えで動ける人材」へと育てていく。

つまり、マネジメントには“ひとつの正解”などなく、その人の今に寄り添う柔軟さが求められるのだと思います。

組織の中に、話し合える場をつくること。

その中でメンバーが「自ら気づく」瞬間を育てていくこと。

そしてその気づきが、組織の目指す方向とずれないよう、そっと“見守る”姿勢。

マネジメントとは、“導くこと”だけではなく、“支えること”でもあるのかもしれません。

そう思うと、営業という現場は、マネジメントを考える最良のフィールドだと感じています。